dZAKIYAMAのブログ

若手教師が日々感じたことを書いていきます。

あっぱれでした。

度々体調を壊しています。

今回も崩れてしまったので、この休日は休ませてもらいました。

個人的にとても忙しい1週間でした。

なんでかは、ここでは書けません。

まあいろいろと重なった部分はあります。

そんな1週間でしたが、感動した出来事がありました。

それはあるクラスでの出来事です。

そのクラスは学年で特に落ち着きないクラスで、授業を行っていて実験を行うのは危険と判断し、そのクラスでは実験をしないということを宣言しました。

私なりの見解、そのように判断した理由などを生徒に説明しました。

その上で、実験をやらないということを伝えたのです。

しかし、納得していない様子。

そう、それでいいのです。

試しに実験をやりたい生徒に挙手させました。

全員の手が上がります。同調圧力もあると思いますが。

そこで「君たちは実験がしたいんだな?それはわかったし、意思表示をするのは大切なことだね。なら実験をしないと先週私が言ってから、すぐにそういう意思表示をしなきゃいけない。伝えないと分からないもんだよ。それじゃ君らはこれからどうするんだ?」

一人が「二度と同じことが起きないようにします。そのためにふざけている人を注意したりできるようにします。」と言いました。

「F君が意見を言ってくれているよ。君たちはどう考えてんの?この授業時間でみんなで考えな」

そこからは面白かったです。

頑張ってクラスのリーダーが進めようとしているし、周りからも話し合いを進ませるようにするために声がけが入る。

また、普段は注意される側の子が、考えを意見し、議論に参加しているのです。

いろいろと対策は出る中、「理科だけでよくても、他の授業でも活かせなきゃダメじゃない?」、「班を変えるって意見が時間がかかるっていうけど、班を変えないで毎回注意されるような環境じゃ、班を変えるよりも授業進度が遅れちゃうよ」といった意見も出てきて正直驚きました。

議論はヒートアップする中、チャイムが鳴りました。

リーダーは、終わってしまったという顔でした。

私は「今回の議論は見ていて非常に面白かったです。みんないい目をしていたし、何より理科以外のことや授業の進み具合まで考えられたよね。とてもよく考えられた話し合いでした。でも、時間は決まっているものだし、そこはリーダーが中心になって考えないと。意見を出すのはいいけど、絞り込むのが大変だから。それじゃ帰りまでにどうするかリーダーが言いに来てね。」といって教室を去りました。

そしてそのクラスの担任の先生から様子を聞かれました。

驚いたし、感動したことを伝えました。しかし、結局どうなったか聞かれました。

まだ終わってないことを伝えると、注意されました。

授業進度の関係もあるし、生徒だけでやらせることにも限界があるから、やはりその授業時間内で完結するよう教師が段取りしないととのことでした。

私としては、一度学習でも話し合いでも失敗させ、次どうするかを大切にしたいのですが、時間や様々な制約の中でうまくやらないといけないとのことでした。

そういうものかと思いつつも、仕方ないのかなと思いました。

ホームルームで終わらせると言われたので、私も帰りのホームルームに行かないといけないと思っていました。

しかし、昼休みにその学級をのぞくと、話し合いをしているのです。

しかも他のクラスは遊んでいるし、中には野次馬のごとくその学級をのぞき込んでいるものもいます。

そして、その昼休みに意見をまとめることができたようです。

これには、驚きました。おそらく担任の先生も驚いていたように思います。

そしてホームルームに呼ばれ、決意を伝えられました。

いや、こんなことがあるのかと思いました。

他でもあるのかもしれないけど、私は感動しました。

今後もどんな感動が起こるか楽しみです。