dZAKIYAMAのブログ

若手教師が日々感じたことを書いていきます。

クラスでの話題

面談が最近終わりました。

なんというか,はじめは何を話してよいか全くわからなかったけど,何とかなったという感じです。

何人とも面談をしていくうちに,思ったことがあります。

それは,保護者の方は子どもの学校での様子がたまらなく気になっていることです。

当たり前のことかもしれませんが,これが体感してみるとまた違うのです。

その場の空気,保護者の表情やしぐさ,オーラからも伝わってきます。

まあ,そんな中でお話をするので,具体的に伝えられた時もあれば,そうでない場合もありました。

私自身どの子についても同じくらい話せるし,説明できると考えていました。

しかし,私一人でそんな何人も見るのは,正直厳しかったです。

いざ答えるとなると,また違ってきます。

アウトプットできないのです。

なんとかやり終えましたが,何とか乗り切った感しかないのです。

自分の親もこんな感じで教師に聞いていたのかなと思うと面白いような恐ろしいような...。

そしてわかったこともあります。

案外子どもは学校のことを話しているということです。

私のクラスでは,こちらが求める最低条件(提出物は出すなど)を一定期間満たさないと,生徒から出た意見や提案を受けないというルールが私と生徒の間であります。

今回の希望は席替えでしたが,彼らが最低条件をなかなか全員で満たすことができない。

同じ学年団の先生からも,「無理だろ」,「かわいそう」,「ずっと同じ席か,君のクラスは」という意見もありました(笑)

まあ,通して,集団として何かを得る体験をしてほしかったのです。

その件について話してきた保護者の方が実に多かったです。

おそらく8,9割の保護者はその話題を出してきたと思います。

あまりにも出てくるものですから,「どうしてそれを知っているのですか?」と聞くと,

「今日もそろわなかった」,「あいつさえ出してくれれば」,「どうしたらそろうのだろう」ということを子どもが話してくるからだそうです。

私はそんなことまで話しているのかと驚いて笑いながらも

「大丈夫です。なんだかんだで彼らは一定期間,全員がその条件をクリアしたので,席替えは来週中にします。でも,そんなことよりも全員で条件をクリアするために一人ひとりが努力する姿はとても感動しましたよ。」

と伝えました。

本当にそう思います。

彼らは他の先生が「無理だ」と思っていたことなど知るはずもありません。

けど,やってのけた。

小さいことかもしれないけど,こういう体験が大切なんだろうなって思います。

どうしても条件達成するのが厳しいと思っていた子がいます。

その子は私がアプローチを繰り返してもほぼ無駄でした。

周りの子がアプローチをしてもほぼ無駄でした。

むしろアプローチしてくる子に対して無視をし始めました。

これは厳しいと思っていましたが,とうとう生徒たちが副担の先生も巻き込み始めました。

それでもほぼ無駄でした。

けど,みんなそれぞれアプローチし続けました。

声をかけるとかではなく,黒板などを使い始めました。

とうとうその子が折れはじめました。

ギリギリでしたが条件をクリアし始めました。

そして一定期間が終わるころには,ギリギリではなく,余裕をもって条件をクリアしました。

それで達成し,クラスが喜んでいたらしいです。

なぜここだけ他人行儀で表現しているかといえば,ちょうど全員達成し,席替えをすることが決定した記念日ともいえる日に私は出張だったからです(笑)

帰ってから「おめでとう」と言いました。

まあ,私が一番面白いと思ったのは,この次の日です。

また全員が条件をクリアしました。

今度はもう席替えなどかかってないのに。

「今日はみんなクリアしてますか?」とさえ聞いてきます。

中には「もう席替え決まってるからクリアしなくてよくね」という子もいましたが,その子自身クリアしている。

どういうつもりなんだろう。かわいいヤツめ。

今の状態がどれくらい続くかはわかりません。

正直続くか微妙だと思っています。

だとしても,彼らの達成した過程は素晴らしかったと思います。

他にも,いろんなことが教室で起きています。

良いことも,良くないことも。

でもそこからどうやって進むか。どこに進むかが重要です。

これからが楽しみやら怖いやらでよくわかりません(笑)